代表挨拶 

 

2011年、東日本大震災発生の時、私は都心の高層ビルにある金融機関に勤務中でした。

窓のないビルの内部にいた私は、高層ビル特有の、船のように長く大きく続く揺れと、ビルの鉄筋がギリギリきしむ音におびえながら、停電で暗くなったビルの35階に取り残されました。

 

その後、断続的に続いた停電期間では、薄暗いビルの中や地下鉄構内を通るたびに、以前は何とも思わなかった「電力のありがたさ」を、文字通り「痛感」いたしました。

 

そして、震災に続く原発事故と、政府や社会の大混乱の中で、いかに「安全な電力」が大切だったのかを、今も残る恐怖感とともに、胸に刻み込むことになりました。

 

当時、金融機関で海外の再生可能エネルギー事業を担当していたこともあり、震災翌年、日本の再生可能エネルギーを自ら開発したいと、弊社(当時「株式会社地域エネバンク」)を創業することに致しました。

以来、多くの皆様に助けられ、微力ながら、今日に至ることができました。この場をお借りして、皆様に、心よりお礼を申し上げます。

 

本ホームページの背景には、不気味に煙を吐く火力発電所、原子力発電所、そしてそれらに支えられ、きらびやかな大都市が出てまいります。でも、これだけで良いのでしょうか?

続いて、野原に立ち太陽光を吸収するパネル、牧場、草原と共生する風力発電などが出てまいります。

 

今後は、人々の生活の大前提となる電源を、もっと安心な、そして地産地消的にまかなえる「地域分散型再生可能エネルギー」にシフトしなければ、今後も災害大国ニッポンのリスク、世界レベルの気候変動災害リスクを、抑えることは困難になります。

 

さらに最近は、感染症という脅威に世界が翻弄されています。

 

あたかも、自然の力によって、エネルギーのあり方、生活社会様式のあり方に、劇的な変化が迫られているようです。

 

このような環境変化の中、弊社としては、引き続き、太陽光をはじめとする再生可能エネルギー、地産地消エネルギー、また新たな生活様式への対応支援などの、開発や技術サービスの分野で、微力ながら貢献して参りたいと考えております。

 

今後とも、どうぞよろしくご指導ご支援のほど、お願い致します。

 

株式会社エネバンク

代表取締役 柴内 大地